トップページへ 塩の情報室 目次
塩の種類と特徴
製法と原料による塩の分類

「あらしお」の話
(2010記載)


「フレーク塩」の話
(2010記載)


「焼塩」の話
(2010記載)


「藻塩」の話

「自然塩」の話
(2010記載)


「ミネラル塩」の話
(2010記載)


「化学塩」の話
(2010記載)


市販の塩の種類

「あらしお」の話
(旧原稿)


自然塩の話
(旧原稿)


岩塩の話

天日塩の話

生活用塩とは

深層海水塩

塩の添加物
「藻塩」の話
定義: 海藻を使って作られた塩の総称
特性: 特にない。

 藻塩は万葉集に数多く読まれており、日本人の文化の原点を思い起こさせられる。万葉時代の藻塩焼きの方法は明確には伝えられていない。藻塩焼きによる製塩は数百年の長い年月の間行われ、しかも日本全国に分布しており、地域によって変わるとともに時代とともに変遷してきたと考えられる。現在日本で藻塩として販売される塩は、当然昔の方法を再現したものではない。日本の遥かな歴史に思いをはせるよすがとして商品化されたものである。

 現代の藻塩は、海水や塩水にホンダワラやヒジキなどの海藻を浸漬し、その塩水に海藻エキスを浸出させて煮詰めて塩を結晶させたもの、海藻浸漬で得られた海藻エキスを塩に混合したもの、海藻の砕片を塩に混ぜたもの、などがある。海藻エキスの含有量などによっては海藻色素によってやや黒みがかった色が付く。含有する海藻エキス分などで味などが変わるか否かは味わってみていただくしかない。恐らく料理に使って味の差がわかる人はあまりいないかもしれない。やはり、藻塩を使うことでそこに万葉の世界を描き出せれば素晴らしいというべきだろう。
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