製法と原料による塩の分類
「あらしお」の話
(2010記載)
「フレーク塩」の話
(2010記載)
「焼塩」の話
(2010記載)
「藻塩」の話
「自然塩」の話
(2010記載)
「ミネラル塩」の話
(2010記載)
「化学塩」の話
(2010記載)
市販の塩の種類
「あらしお」の話 (旧原稿)
自然塩の話 (旧原稿)
岩塩の話
天日塩の話
生活用塩とは
深層海水塩
塩の添加物 |
(2010記載)
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定義: |
うろこ状の薄く平らな形の結晶をした塩。 |
別名: |
フルードセル、塩の華といわれることもある。 |
製法: |
混合攪拌を少なくしてゆっくり蒸発させて結晶化するとできる。ピラミッド状の結晶(トレミー結晶)ができる場合が多いが、極めて薄いために破砕されて、商品では多くは鱗片状の結晶になる。 |
特性: |
粒径の割に溶けやすい。素材にくっつきやすい。「にがり」分など液体を抱き込みやすい。 |
天日塩の場合は、結晶化初期に液表面に浮かぶ結晶をすくい取る。静置型の平釜では蒸気加熱にして塩水と加熱部の温度差を小さくして大きな熱対流を防ぎ、底部に駆動式金網をおいて塩を集める(グレーナー式)方法などがある。できた塩は粒が弱くすぐ崩れるし、粒子間の空隙が大きくその中に多量の水分や苦汁を抱え込む。静置脱水しても抜けにくく、遠心分離すると結晶は壊れやすい上に水分が容易に抜けきれない。このため「にがり」を多く残した塩を作るのには都合がよい面があるが、乾燥はしにくくさらさらした塩は作りにくい。しかし美しくて使いやすいことから高級フレーク塩として最近は乾燥したフレーク塩の製品も増えている。
かさばった塩になり、見かけ密度は岩塩(2.16g/cm3)に対しフレーク塩(0.6〜0.8g/cm3)は1/3の重さになる。表面積が大きいため見かけの粒が大きいのに早く溶けるという特徴がある。比表面積が大きいため食品素材にはくっつきやすく、少し変わった使い方ができる。例えば、焼き魚の飾り塩には鰭に付きやすいし、仕上がりが美しい。「にがり」分が多くても見かけの粒径が大きくて扱いやすく、焼き魚、おむすびなどには重宝する。見かけ比重が小さいだけ塩のききが悪く、期せずして減塩になる。しかし、漬け物をつけると見かけより防腐能力がなくてカビが生えたり腐ったり、水上がりが悪いなどという不都合も発生するから、普通の塩から切り替えて使うには十分の注意が必要になる。乾燥したフレーク塩は卓上塩として使うときは、素材にくっつきやすくてサラダなどには最適だし、溶けるのが速く、素材とのなじみが良いため、料理の味の調節には最適。煮込まなくてもちょっとした塩味を加減するのに都合がよい。
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